2006年09月20日 22:01
「B&W」が10年ほど前に出した
彼らの設計思想を形にした最高峰のスピーカーです
高さは150センチ、前後は120センチぐらいかな
とにかくデカイ。重さは一つで80キロ
高音は反応が早い小さなスピーカー(トゥイーター)で
そして低音部分は大きなスピーカー(ウーファー)と
音域によってスピーカー(ユニット)を使い分けるのは
よくある形ですがノーチラスが面白いのは
それぞれのユニットから後ろに伸びているツノ
これはサイレンサー、つまり消音機です
一般に「スピーカーの音」というのは「スピーカー自体が出す音」と「スピーカーの箱」が鳴って出てくる音が合成されたものです
しかし、このノーチラスは「箱がなって出てくる音」が出ないような設計になっています (ウーファーだけは箱鳴りを利用して音を増幅させている)
では、どんな音かというと「濁りがない音」でした。どんな高級なスピーカーも「クセ」があるものですが、このスピーカーはCDを音をそのまま出している感じ
・・・こんなにデカイスピーカーなのに大げさな感じがまったくしない、ってのがスゴイ!「迫力ある音」なんてのより遥かに上のレベル
言っとくけど、こんなのフツーの感覚じゃ絶対買えないよ
だって2本セットで500万!さらにアンプが8台必要で、CDプレイヤーも普通のモノじゃダメ。D/Aコンバータ(CDの信号を変換する)という機材もいる。もちろん電気工事も必要(一般家庭のコンセントの電気はノイズが多くて音をにごす)。
あ、そうそう、こんなCDプレイヤーやアンプ類は振動(これも音をにごす)を排除するため、一台で20キロ~50キロとやたら重いので、一箇所にまとめる時は床の補強も必要だな
そんなわけで普通の人がセットできないのでプロの音響屋さんを東京から呼んで室内の音の反射などを考えて吸音材などをセット・・・
ハッキリ言わなかったけど、しめて1500万円といったところでしょうか
あ、そうそう、こうゆうのはめちゃくちゃ電機食うからね(アンプだけでも200ワット×8で1600ワット!つまりクーラーなどより電気を食う!)。しかも空気清浄機とエアコンは24時間、365日稼動なので、毎月の電気代もとても一般人には負担できない
そんな「音」なんかに、これだけこだわる人、沖縄にはいないよな、と思っていたらいたんだね
きょうは「だれも見てない所で沖縄にもいろんな人がいる」というお話でした
ああ、本当にロールスロイス以来の感動!ムダ(失礼)にお金をかけるってホント贅沢だよね