島守の塔 慰霊祭

比嘉俊次

2013年06月14日 09:28

今年も慰霊の日がまもなくやってきますが、それに先立ち昨日『島守の塔』にて兵庫の井戸知事はじめ兵庫と沖縄の関係者が参列して慰霊祭が行われました

米軍が沖縄に迫り、県や警察の幹部らが「出張」などとして本土へ出てゆき行政機能がマヒしかねる中、赴任を命じられ、戦時行政を取り仕切り、戦死した島田叡第27代沖縄県知事と、ともに尽力した荒井警察部長を筆頭に殉職した県職員らがまつられています

「葉隠」を携えて沖縄に赴任したという島田知事。軍人ではありませんが、死は避けられないのは覚悟の上。空襲激化、幹部の本土への逃亡などでうろたえる県行政を鼓舞し、老人や女性の疎開を推進するとともに、食糧確保に奔走、男性には塹壕堀などを課したがその豪胆な面もある人柄から県民に溶け込み敬愛を獲得していたといいます

つくづく日本は惜しい方を失ったものです。そして多くの戦死者と同じく、島田知事の骨もまだ拾われていません・・・